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Little fragments

マンガやイベントを中心に、雑文乱文書き散らかし。

好きな漫画の話をしよう。その1 「あの娘にキスと白百合を」

 先週「citrus」の感想をアップしていて気がついたのだけど、好きな漫画の感想をダラダラ述べていくのもいいじゃないかと思い、たまに好きな漫画の話をしようと考えた。というより、「あの娘にキスと白百合を」の感想が書きたかった。

 

toudo-kougen.hatenablog.com

 

 

 「あのキス」という略で親しまれ、以前もブログで扱っている。はじめてこの漫画の存在を知ったのは「ねとらぼ」さんの記事。

 

nlab.itmedia.co.jp

 

 虚構新聞の社主が嘘じゃないおすすめを書くなんて(ビクンビクン)。もう1巻からぞっこん。白峰さんがとっても可愛い。もちろん主人公の黒沢×白峰も面白いのだけど、そこに「これは友情か、恋なのか?」という「百合」の物語がちりばめられているのが素敵だ。みんな可愛いし。

 

 恋なのか、友情なのか、敵意なのか、憐憫なのか。人間の感情というものは紙一重であり、朝令暮改なモノすらある。むしろ変わる感情・立場を否定していくことは人間としていかがなものかと感じる。

 

  ラブコメはコメディーだけでは面白くない。「あのキス」も白峰の「敵意」から始まり、それが友情なのか、恋なのかよく分からない「自分の感情」に翻弄されていく過程が描かれるところに妙味がある。日常の些細な出来事でも登場人物の心には波が立ち、色々な現象が起こっていく。その「さりげない日常の中での人々の危うさ」が描かれていることこそがこういった漫画での魅力であり、そこには「世界」や「国家」などという主語の大きい存在は必要が無い。

 だからこそ、少し地に足がついた世界をスクリーンの向こうに見るような感覚で見ることが出来るのだ。逆に言えば物語に明確なフィクションを求めるタイプの人には合わないし、リアルをある程度求める人にはぴったりの作品なのだと思う。

 漫画のストーリーはいくつものカップリングが織りなす物語であり、がっつり一つのカップリングを楽しみたい人には向いていないのかもしれない。それでも俺はたくさんの人々の心の中をスクリーンの向こうに見ることで、「今日悩んでいる俺はダメじゃない」「悩んでいる女の子がいちゃいちゃしているの可愛い」と思うわけである。

 

 今日も生きる。