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Little fragments

マンガやイベントを中心に、雑文乱文書き散らかし。

性欲との対峙 (「hなhとA子の呪い」感想)

漫画・同人誌

 絵のタッチに惹かれて買ってみた。

 

hなhとA子の呪い 1 (リュウコミックス)

hなhとA子の呪い 1 (リュウコミックス)

 

 

 ブライダル会社の新社長になった針辻は性欲をけがれたものとみなし、真実の愛を求める。しかしある日、A子という幻影が現れて、「君はエッチなことをしたくてたまらないんだ」とささやく。そして針辻は狂っていく。
 とにかく絵のタッチが独特だ。特に眼の描き方に思う。それが魅力でここで紹介したようなものだ。

 そうかといってストーリーがちょっと……というわけでもない。1巻でちょうどよくまとまっており、好印象を受けた。秘書の妹の登場が些か唐突な気がしないでもなかったが、それを除けば序盤らしいストーリーである。
 性欲と真実の愛は果たして違うものなのか?はたまた混じり合うという言説を針辻は認めるようになるのだろうか。それ以外にも秘書の心中を思ったりすると面白い。その一歩引いた考え方がまた針辻を追い詰めていっていたりするのだが。

 俺も一時期性欲は悪!と思っていた時期があって、性欲を持っている自分が許せない時期があった。冒頭に針辻がした演説と似たような考え方だった。しかし、その後に「性欲も認める」という「負けを認める」ような行為で自己嫌悪をやめたのだった。

 
 さて、針辻はどうして自分の性欲や愛についての考え方と対峙していくのか。そして、どう「呪い」を解いていくのか。2巻以降も注目していきたいと思う。