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Little fragments

マンガやイベントを中心に、雑文乱文書き散らかし。

友達ってなんだろうか (ななしのアステリズム1巻・2巻感想)

人間 生活・思考 漫画・同人誌

 泥沼の何角関係だこれー?といわんばかりの漫画がでてきた。NLもGLもあるよ!

 

ななしのアステリズム(1) (ガンガンコミックスONLINE)

ななしのアステリズム(1) (ガンガンコミックスONLINE)

 

 

ななしのアステリズム(2) (ガンガンコミックスONLINE)

ななしのアステリズム(2) (ガンガンコミックスONLINE)

 

 

 中学生の登場人物がわいわいやりながら時に「好き」「嫌い」「友達」の間で葛藤し、ぶつかりあう物語だ。とてもまぶしい。おじさんもこういう青春送りたかったわ。主な登場人物は

 
 直情的でズバズバ言っていくタイプの琴岡みかげ。
 クールで波風立てないタイプの鷲尾撫子。
 能天気なようだがどっちつかずでひたすら煩悶する白鳥司。

 
 この3人だ。一見思春期の青春物語に見えるけれど、ちょっと違う角度から「友達」について掘り下げていく。仲良し三人組がそれぞれに抱えている事情や気持ちや性格があって、そこからいろいろとお節介したり邪推をする。そして喧嘩をしたりする。
 なんだかんだで一難去る。そして後には「やっぱり友達なんだなー」と一瞬思うのだけれど、また「友達ってなに?」という問いかけに戻っていくのがこの作品の面白いところだ。結局ぐるぐるしているのだけど、各エピソードの内容が胸に迫るのがこの漫画における最大の魅力といっていいだろう。
 また、魅力的なのは三人組の根底に流れている「やさしさ」だ。3人の「やさしさ」にはベクトルの違いがあって、惹かれあうポイントもそこにある。やさしいからこそ、「友達ってなに?」と煩悶するのだ。だからこそ、読者は引き込まれ、時に悶える。特に琴岡が途中から不憫で仕方ない。

 今後は煩悶がどう暴走して「友達」が彼女たちの中で変わっていくのか。「アステリズム」がどういう形になっていくのか、目が離せない。

 

 ところで、友達ってなんだろう。俺もよくわかっていない。よく「友達」っていうと失礼かなぁと思って「知人」と書くことも多いのだけど、「それも失礼」と聞いてどうしたもんかなぁと思っている。他人との距離感を表す言葉って難しい。いっそ距離法で表せてしまえばいいのに。そう思う時もある。

 ちなみに心理学者の河合隼雄の師匠は「友達」についてこう述べている。

twitter.com

 なるほど、思い浮かぶ人は何人もいるぞ。よかった。友達いるんだな、俺。

 

 あとは白鳥司ちゃんみたいな妹がいれば完璧なんだけどなぁ。